ヨーロッパ人によって発見されるよりずっと前から、オーストラリア大陸で暮らしている先住民族アボリジニ。
その歴史は5万年以上前まで遡ります。
日々、狩猟や採集をしながら洞窟で暮らし一定の範囲内を移動する生活を送っていました。
アボリジニの人々は「読む」「書く」文字を持っていなかったので、絵を描くことで重要な文化を後世に伝えました。彼らの文化や哲学は2万年以上前に描かれた岩壁に見ることができます。
しかし18世紀、植民地化運動の波がオーストラリア大陸にも押し寄せてきました。
白人による殺害や、ヨーロッパから持ち込まれた病気によりアボリジニの人口は90%以上減少。彼らの伝統的な文化や言語も大きく打撃を受けてしまいました。
そのため現在では、オーストラリア政府内にアボリジニのための政府を作るなど権利や文化の保護活動が精力的に行われています。